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ついにカーボン製品に手を出してしまった(・_・)
以下項目を立てて書いてみる。
製品の重さや長さなどの細かいスペックは「5. 手持ち三脚の比較」の項目でまとめて表にする。
目次
1.
2.
3.
4.
5.
6.
1. 三脚部分(T-1204X)
まずは、三脚を普通に縮めた状態。(長さ:46.5cm)
(よく分からん中国語のシールはこの後すぐにはがした。)
そこから全てのパイプを反対側に持ってくると、全体の長さがより短くなる。(長さ:40cm)
(3本の脚は反転、三脚真ん中のエレベータ部は反対側に引っ張る)
この脚が反転する仕組みのおかげで持ち運ぶ時はコンパクト、使うときは長く伸ばすことができる。
トラベル用三脚では多く採用されてる構造らしく、使い勝手が良い。
そして、製品自体の精度もかなり良い。
脚を伸ばすためにナットを緩めると、するすると滑らかな音とともに勝手に脚が伸びてくれる。伸ばした脚を縮める時も、ナットを緩めればするすると縮んでくれる。三脚を使う用がなくてもたまに伸縮させたくなるような気持ち良さ。
ナットは少しひねればロックできるから、脚の固定時にナットを何回転もして固定させる必要はない。パイプに空転防止機構があるおかげでナットの締め付けも片手で簡単にできる。
エレベーター下部には引き出せば出てくるフックがあり、これにバッグなどの重りを引っ掛けておけば三脚の安定感をさらに増やすこともできる。フックは通常収納されてるから持ち運び時に邪魔になることもない。
ちょっとだけ残念なのは、収納時に3本の脚が完全に平行にはならない所。これは雲台を乗せる部分(雲台取付部)のプレートの直径が大きいせいで、脚がそれぞれ少しだけ外側に向いた状態になってしまうから(直径は実測で51mmほど)。とはいえ、現状不満はこれだけ。
【追記】
3本の脚のうち2本にはスポンジカバーがついてるけど、1本にはついてなかったから、内径24mm×長さ180mmのスポンジカバー()を買って取り付けた。
【追記おわり】
2. 雲台部分(G-10X)
雲台は持ってみるとずっしりしてて、金属の塊っぽい丈夫さを感じる。
下の土台となる雲台の部分に3つ、上のクランプ部に1つのつまみ(ノブ?)がついてる。
下の土台部分の3つのつまみは、写真での左から順に以下の役割。
@雲台のボールの締め付け
A雲台のボールのテンションコントロール
B雲台の水平方向への回転(パン)
上のクランプ部のつまみの役割は当然、クランプ部の締め付け(カメラの固定)となる。
安物の雲台に重いカメラを乗せると、雲台のつまみを締め付けるにつれだんだん構図がずれ、思った構図で固定できないことがある。ただ、このG-10Xはさすがにそういったこともなく使いやすい。
また、一般的な自由雲台は完全に固定するか、完全に固定力を失うか、という二択しか選択できないものが多い。つまり、固定した雲台の締め付けを緩めていくと、ある時点以降で急に固定力を失いカクッとカメラがお辞儀してしまうものが多い。このお辞儀によって手が攻撃されたり、カメラに衝撃が加わってしまったりする。
そんな中、G-10Xにはテンションコントロール機能があるおかげで、緩めても突然固定力を失うことはなく、固定はできているけど力を加えれば雲台を動かせるという状態にできる。
機能性も良いし、加工も綺麗で物としての仕上がりも良い。よくできてる雲台やと思う。
ちなみに、ではセットの雲台がG-10と記載されてるけど、実際に届いたのは新型のG-10Xやったからラッキー。商品詳細のところを見ると、メーカー型番欄には「T-1204X+G10X」と一応書いてはあるんやけど、商品のタイトルが「T-1204X+G10」なだけに旧型のG-10が届くと思ってた。
とはいえ、新旧雲台の違いは微々たるもの。新型は若干高さが高くなり、下部にメモリが印字されて、デザインがちょっと変わった程度。
G-10 →
G-10X →
クランプ部はアルカスイス互換のため、のプレートも問題なく使える。
3. 三脚+雲台の状態(T-1204X+G-10X)
三脚と雲台を組み合わせて折りたたんでも、三脚だけのときと変わらず持ち運びやすい。
ちなみに、この状態で長さは42cm、重さは1.24kg。
脚の間に雲台が収まる。
カメラバッグののサイドに取り付けるにも丁度良いサイズ。
4. その他付属品
他にも以下の物が付属してる。
・三脚ケース … T-1204Xのサイズにぴったりの専用ケース
・ストラップ … 三脚本体や三脚ケースに取り付けて、斜め掛けしたりできるストラップ
・ローアングル用ショートエレベーター … もともとのエレベーター部分(三脚の中心のパイプで上下に動くもの)の短い版。これを使うことでローアングルに対応できたり、エレベーターの長さを伸ばしたりできるもの(これ専用の袋もついてる)。
三脚ケースはかなりしっかりした作りでクッション性もある。
ケースの中にはポケットがあって、ショートエレベーターなどが収納できる。ポケット部のジッパーの金具が三脚を傷つけないようにカバーがついていたり、かなり細かな配慮までされてる。
5. 手持ち三脚の比較
上から、、、
つまり真ん中が今回購入したもの。
最大パイプ径 | 28 mm | 25 mm | 20 mm |
段数 | 3段 | 4段 | 4段 |
縮長 | 69.5 cm | 42 cm | 38 cm |
重さ | 2522 g (脚:2024 g) (雲台:498 g) | 1240 g (脚:930 g) (雲台:300 g) | 570 g |
最大高(エレベータ使用) | 177 cm | 148.5 cm | 120 cm |
最大高(エレベータ格納) | 145 cm | 125 cm | 120 cm |
最低高 | 28 cm | 22 cm | 39 cm |
脚ロック | レバー | ナット | レバー |
素材 | アルミ | カーボン | アルミ |
耐荷重(※) | 脚:5 kg 雲台:3 kg | 脚:10 kg 雲台:18 kg | 1.5 kg |
雲台 | 3WAY | 自由 | 3WAY |
※耐荷重についてはメーカーにより基準が異なるため、単純比較は不可
SC 503 DXを買った時のことはここ →
6. 購入の経緯
一眼レフ用の三脚選びはなかなか難しい。しっかり感(剛性)を重視すると、大きく・重くなりがちで持ち運びしにくい。反対に小さく・軽い三脚を選ぶとしっかり感が失われて、最悪の場合風で倒れてしまう。
大きさ・重さ・しっかり感のバランスが自分にとってベストな三脚を見つければ、三脚選びはそれで終わり。とはいえ、カメラを始めて間もない頃は、自分にとってのベストがどの辺りなのかを理解できていなかったりする。カメラのサイズや用途によって使い分ける人もいるくらいやから、初心者が一本選ぶのは尚更難しいのかも。
そんなわけで、自分はこれまで2本の三脚を購入した。
一本目はSC 503 DX という三脚。基本的に持ち運びは車になると思って、大きく重い三脚にした。けど、その後、車移動以外でも三脚を携帯したい場面が出てきた。そのうえ、この三脚では大きすぎて飛行機に持ち込めない(トランクにも入らない)。
二本目はDIGI3400という三脚。持ち運びを手軽に行うためとにかく軽いものを、そして二本目ということで値段もとても安いものを選んだ。ただ、さすがに安くてちゃっちいのと軽すぎて、旅行での使用中に一眼レフもろとも風で倒れてしまった。カメラは無事やったもののかなりひやっとした。
この経験からほどよくしっかりしてて、軽くて大きすぎない三脚を選ぶことになった。
メーカー公式ページはここ
→
おわり
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