ドクターズコース開設への道
2016年度中等部を開校し、今年度新たに新G7(中1)を迎え、関西国際学園の新たな歴史をスタートさせています。
中等部は現在のG8(中2)の進級に合わせて高等部を開校致します。
中等部はG9(中3)夏頃から高等部G10(高1)の夏頃にかけての1年間を
海外留学を必須としているため、正式な高等部の開校は2019年の秋となります。
2016年4月 中等部 開校
2019年9月 高等部 開校
G11(高2)からは個々の進学希望に合わせて現在4種のコース開設を予定しています
・国際バカロレアDPコース
・海外大学進学コース
・国内外ドクターズコース
・国内大学進学コース
KIAの生徒の中には将来医師になることを夢見ている、
もしくは目標としている生徒も多く
そのために「国内外ドクターズコース」を開設するのですが
出来れば中等部に在籍中に明確な生徒達の
「なぜ医師を目指すのか?」
「どんな医師を目指すのか?」
「どのように人々に貢献していくのか?」
など、明確に彼らに対して「夢」や「憧れ」という
モチベーションをもたせてあげたいと考えています。
・医師になれと言われるいる
・ならなくてはならない
と幼少期からの大人からのインプットだけで誘導された「将来像」ではなく
やはり医師という大切で尊い職業を目指す理由は
能動的なものであってほしいと願ってやみません。
そこで考えられるのが、欧米の教育現場で多く導入されている
「メンターシステム」です
メンターシステムとは、学生が自分の憧れの職業も持つ大人や先輩に
パーソナルなアドバイザーとなってもらい、具体的な
プロジェクトにアドバイスをもらったり、実際の仕事についての話を
近い角度から聞かせてもらえるような関係を構築することを言います
欧米では一般的なシステムであるため、学生時代に大いに
メンターから影響を受ける経験をすることで、将来自分が大人になった時に
若者に還元していくことが、当たり前として捉え
システムが大変スムーズに動いていくことにもなります。
関西国際学園中等部ではこのような、ドクターズコースに限らず全学生に対し
「メンターシステム」を構築していくことを最終目標としています。
ドクターズコース開設の準備段階として
まずは、このような夢のスタート地点に立とうとしている中学生に対して
先日、現在現役で臨床の現場でご活躍されているドクター
神戸市立医療センター中央市民病院 小児科医長 京都大学医学博士 岡藤郁夫先生
にお忙しい中、時間を頂戴し
「ドクターズコース メンターシステム」開設の為のヒアリングの時間を
設けて頂きました。
先生が実際に影響を受けた本について、医師を目指すに至った過程
小児科医として助けることが出来なかった命を忘れることが出来ないこと
幼児期に担当した赤ちゃんが、先日成人を迎え会いにいかれた話
20年前に助けることが出来なかった子どもの命が今の医学で助けられるようになったこと
医師は患者の理不尽な要望に日々いかに向きあい、寄り添うことができるかがとても大切
医師になる人にこそ、たくさん失敗して、多くを経験し、多様な価値観を知ってほしい。
思春期真っ只中であろう中学生の目が、先生の言葉のひとつひとつを理解しようとする表情を見て、
このメンターシステムの開設の重要性を改めて感じたのと同時に
岡藤先生の医師としての姿勢に感動する時間となりました。
岡藤先生、改めて学園のプロジェクトにご賛同頂き本当にありがとうございます。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。