GNT企業100選
日経ヴェリタスで紹介されていました
経済産業省がニッチ分野において高い世界シェアを有し、優れた経営を行っている中堅・中小企業を選出しているようです
中身を見ると、もはや中小?大企業でしょ?という気がしました
第一弾、調べてみました
【沿革】
大正6年 東京墨田区にプレス機械製造の会社を設立
昭和37年 株式上場
昭和60年-平成27年
カナダ・シンガポール・マレーシア・タイ・中国・ドイツ・イタリア・ブラジル・インドネシア・インド・メキシコ・ベトナム・モロッコ・ロシア・フィリピンに連結子会社設立
平成7年 石川県に工場新設
【事業内容】
金属加工機械のうちプレス機械を主力とする鍛圧機械並びにそれらに付帯するプレス加工自動化のための各種自動装置、産業用ロボット及び金型等の製造・販売並びにサービスを主な事業
当社、連結子会社23社で構成
【業績】
業績 | 売上高 | 当期利益 | 一株益 | 一株配 |
連14.3 | 69,594 | 5,123 | 83.9 | 25 |
連15.3 | 76,897 | 6,205 | 101.0 | 30 |
連16.3 | 75,529 | 5,782 | 93.8 | 30 |
連17.3 | 67,547 | 4,985 | 80.82 | 40 |
売上高は600-800億円で直近5期に赤字はなく、利益額(率)も安定しています
【セグメント】
| 日本 | アジア |
売上高 | 44,041 | 20,989 |
損益 | 4,967 | 2,321 |
米州 | 欧州 | 計 |
19,008 | 14,853 | 98,893 |
1,327 | △490 | 8,125 |
国内売上が45%で海外比率が高いです
利益は日本・アジアで大半を稼いでいます
【財務諸表】
@ 資産
・有形固定資産207億円(21%)
プレスの機械装置の製造というより、サービスの提供が中心なのだと思います
・投資有価証券58億円(6%)
・保険積立金34億円(3%)
A 負債
・有利子負債33億円(3%)
・製品保証引当金11億円
B 純資産
・自己資本比率68%
・利益剰余金488億円(48%)
・その他有価証券評価差額金30億円
投資有価証券の5割超が含み益です
C 損益計算
・前期受取保険金4億円
D キャッシュフロー
・減価償却費20億円
・固定資産の取得による支出53億円
前期は減価償却費の方が大きかったので、当期の設備投資が多かったことが分かります
【トピック】
@ 地域ごとの情報
・売上高
日本 | アジア | 米州 |
25,373 | 18,041 | 19,633 |
欧州 | その他 | 合計 |
12,035 | 446 | 75,529 |
・有形固定資産
日本 | アジア | 米州 | ||
11,537 | 3,772 | 2,124 | ||
欧州 | 合計 |
| ||
3,222 | 20,656 |
| ||
海外売上比率が66%と非常に高くなっています
有形固定資産も海外が44%と高く、海外生産・海外販売が徹底されています
A 研究開発費の内訳(12億円)
・大型順送プレス機の開発
複数工程を同時に加工する世界最大級のもので、高出力、高効率の装置
・プレス用サーボモータシステムの開発
・軽量化素材の成形システム開発
自動車の軽量化・安全性向上を目指し、アルミや高張力鋼板(ハイテン)の採用が増加していることを受け、対応する装置を開発
【株価 購入価額】
978円(2017.5.29)
3.07%(15:00) 配当利回り(会社予想)
30.00(2018/03)1株配当(会社予想)
(連) 12.07倍(15:00) PER(会社予想)
(連) 0.85倍(15:00) PBR(実績)
(連) 81.05(2018/03)EPS(会社予想)
(連) 1,145.74(2017/03)BPS(実績)
配当利回り・PBR・PERすべて割安
直近5期の平均EPRが84円なので、決して今期の見通しが悪いわけではありません
グローバルに事業を展開し、国内の市場縮小の影響が少ない、新素材の鍛造プレスの開発もしていることを考えると安定していると思います
配当利回り3%=1,000円くらいまでなら購入したいと思います
以上