バイブの大合唱
予定通り、今月末に発売になるプチボンバー70S。
ジャンプライズが始めて送り出す70mmサイズの小型シンキングペンシルである。
正確に言えばシンキングペンシルではなく、シンキングスイマーという表現が正しい。
プチボンバー70Sですが、既に市場に存在する従来のシーバス用の70mmクラスのシンキングペンシルとは全く違うものだと考えてください。
従来プラグとは求めたコンセプトが明確に違います。
まとめると下記の通り↓
1.シーバスゲーム全般で活躍するのは大前提。
2.磯、ナイトゲームの低活性時や小型ベイトを偏食したヒラスズキゲーム完全対応。
3.ヒラスズキタックルを使用し、小型ベイトに偏食する青物を狙い撃つメソッドにも完全対応。
4.キビナゴを始めとした小型ベイトに着いた黒鯛、真鯛系の攻略にも最適。
この上記4要素を70mmサイズの小型プラグで実現する為には当然ながら特殊な設計が必要になってきます。
構造面ですが、70mmながら、かっ飛び棒130BR同様にセンター貫通ワイヤーシステムを採用。
分散ウエイト構造で貫通ワイヤーシステムを採用した場合、低重心ウエイトを実現出来る、唯一無二の方法です。
二分割したウエイトを低重心位置に設置する事が可能になり、ルアーのピッチ数と安定感が格段に上がり、荒波の中でも転倒ミスアクションを防止できます。
70mmの小型プラグでありながら、外洋の大型魚までもターゲットに考えている訳です。
プチボンバー70Sは、70mmサイズとしては限界レベルの強靭なボディー構成にはしてありますが、潰されたり、破損したりする可能性も0ではありません。
貫通ワイヤーシステムを採用している為、もしもの事があった時には安心です。
従来のボディー肉厚1mm以下、線径1mm未満のエイトカン構造では、はっきり言って問題外。
港湾シーバスを釣る為の強度と外洋で勝負する為の強度では求められる要素が根本から違います。
70mmとボディーは小さくても、拘って限界まで拘りぬいた井上設計です。
プチボンバー70Sのスペック紹介です。
【全長】 70mm
【フック込み重量】 約13g
【タイプ】 シンキング
【アクション@】 通常使用ではロールスウィング
【アクションA】 裏技使用ではハイピッチ水面直下バイブレーション
【適合フック】 シーバス用には#6クラス、外洋用にSTX58#6も使用可能
【定価】 1700円
続いてカラー紹介です。
様々な場面を想定し、本当に必要な14色↓
@レンスキャンディーグローベリー
Aブルピンイワシ
Bイナッコレンズ
Cリアルちびイワシ
D小サバグリーン
Eピンキーオレンジ
Fゴールドチャート
Gチャートバックパール
HレッドヘッドSTS
Iフラッシングチャート
Jリアルトウゴロウ
Kちびナゴグリッター
Lシラスの切り札
Mチャートグリッター
サラシの中、河川の濁りの中、干潟の澄み潮の中、ナイトゲームの常夜灯周り。
ここら辺を意識したラインナップです。
さて、次回は実際にフィールドでどのように使用すればよいのか??
私、スタッフ達の釣果を含めて解説していきます。
バイブ、いつも二十歳の夏を思い出す。
こんにちは(^^)
最近はマジで秋!…って感じです。
大学に行くのに原付で通っているんですが、夏は半袖半ズボンで気持ちよく風を切ってますが、この時期からは寒すぎて釣り用のウェアーを着て運転しています。それにしても、寒いです。(笑)
そんな中で前回の釣行では…
29.8の良型を捕獲。
春夏秋冬、拘り続けている「ボトムパターン」での一本。「宮城のデカメバルは絶対に浮かない!」と感じ続けていた自分にとっては、読み通りの1匹。ですが、今回の釣行ではそれが覆される事が起きました…
とりあえず、今回は11時にバイトが終わり、仙台から北に向かって100キロほど移動。正直、眠かったですが今回に限ってバイト先からCoCo壱のカレーが支給され、「これは行くしかない!」という気持ちになりながら、車を運転。(笑)
途中にタヌキが謎に道路のど真ん中に飛び出してくる猛攻に耐えながら1時間40分車を運転します。
そして、ポイントに到着。
まずは、前回同様ボトムパターンでのメバリング。(前回同様というより、いつもボトムだけしか狙ってませんが…) 3.5gで遠投し、前回釣れたケーソンのピンまでドリフト。
※前回の釣行はこちら↓
ですが、面白い様に無反応。
「1日でこんなに変わる?!」と、正直ビビりました。(笑)
あまりにもバイトが無いので、何となく狙いを漁港の先端の流れのヨレに移動。下げ潮なので、漁港内から沖に向かって水が流れているので、必然的に先端には流れが出来ています。
ここで、セットしたのは…
このワームの特徴は、テール部分のみパルスボディで、テールの振り幅が大きいのでワーム時代がウォブリングアクションに近い動きになります。しかも、ワームの面積の割には比重が軽いので、「ナチュラルに巻きたいけど、アピールは落としたくない!」という時にオススメです。
ロックバイブシャッドを1.5gのジグヘッドでキャスト。斜めから先端には向かってキャストし、ドリフトさせながらジワジワとリトリーブ。 この時は偶然「流れのヨレ」に気付く事が出来たので、「このヨレのど真ん中を巻いてみよう」と思い、偶然中層を巻いていました。
「中層にエグいのいるのかなー、でも、10投してダメならボトムに戻そう」と考えながらリトリーブしていると…
バァン!!!
え?!
どすっ!!!
っと即合わせ!!!
ティップがぶん殴られる様なエグいバイト!ファイトも、流れに上手く乗りながらケーソンに向かって一直線!
「このメバルはヤバすぎる!」と、必死に糸を手繰り寄せます。あまりの大きさに、「これは目標サイズだろ!」と確信。
すると、手前で二回ほど突っ込み、それをなんとかいなして…
ぶつぅん!!
え?!嘘だろ?!!
ライブレイク…「こっちはシーバスロッドにナイロン8lbのセッティングだぞ、お前ヤバすぎるだろー!!!」と、夜の漁港で叫んでいました。
手応えとしては昨日のメバルどころではないモンスター級。これぞ、「逃した魚はデカかった」。
ですが、ここでメンタルが折れないのが体育会系の特徴。(笑)「パターンは掴んだ…か?」と、疑心暗鬼になりながら中層に狙いを絞ってキャストすると…
チビですがメバルをキャッチ。
「攻め方は絶対これで合ってる!あとは、巻きの釣りの精度を上げて食わせるだけ!」と、このチビメバルでこの日のパターンが明確になりました。あとは、立ち位置と流し方を意識するだけ。
確実にチャート系に良い反応をしているので、ロックバイブシャットからガルプミノーのチャートに変更。ロックバイブシャッドと対照的にテールが若干しか動かないですが、その絶妙なバランスでバイトを取るワーム。「魚がいるポイントが分かった!」という状況下での最強の食わせワームです。
ガルプミノーをキャストし、リトリーブ。
ケーソンの上を通します。
「それにしても俺、メンタル折れないな。スラムダンクの安西先生の名言なんだっけ、諦めたらなんちゃらかんちゃら…でも、俺は黒子のバスケ世代だしな…」と、意味不明な事を考えていると…
バシッ!!
「で、出た!!」と、身体が即座に合わせ!!!
ドゥン!!!
ドラグを瞬時に締めて、流れのヨレから引き剥がします。さっきは流れに乗られてヤられたので、流れから引っ張り出してゴリ巻き。
絶対に手前で二回突っ込む!!!と、予測して手前からはドラグを若干緩めて、あえて突っ込ませて体力を消費させます。
ジャッ!
ジャッ!
「二回突っ込んだ後に空気を吸わせてブチ抜く!」と、突っ込んだのを感じたので、ぶち抜くと…
で、デカい!!!
宮城のデカメバル!
色合いがカッコよすぎる…
これぞ尺上メバル!!!体高も半端じゃありません。
計測してみると…
自己記録に並ぶ31p。
一発目のは確実にこの個体よりデカいので、可能性を感じました。それにしても、デカい。(笑)
ベイトを確認してみると…
ボトムに砂が混じるエリアだからこそ、ハモがベイトになる珍しいパターンが成立します。
昨日は、下げからの上げでボトムにヒット。
18時16分に掛けたので、若干潮が上がっています。それに対して今回は、上げからの下げ。
下げ潮の時に、漁港の先端にヨレが出来ると確認。そこのヨレにハモやエビが絡み、それを狙う産卵前の荒食い個体がディープからやってる…という理想的な展開。気持ち良いほど、全てがピタッとハマった釣行でした。
冷夏だった今年の夏。メバルはもう、スポーニング絡みの個体が去年より一ヶ月以上早く絡み始めているので、デカメバルシーズンは確実に始まっています。タックルのチェックと、折れない鋼のメンタルでメバリングを楽しんでいきたいです!