電子ミシン もっと世界を自由に。
そろそろ創作活動を開始しよう
久しぶりにスカートを作ろうと思いミシンを出して動かしてみました。
久しぶりにスカートを作ろうと思いミシンを出して動かしてみました。
久々のミシンは、想像以上にモーター音と振動が大きくて、今にもモーターが本体から飛び出してくるのではないかとドキドキしました。
私のミシンは古くて、よく考えたらもう20年以上前の代物です。
メーカーは・・・。今まで意識したことがなくどこのメーカーか知りませんでした。確認したらなんと!ミシンカバーに大きく書いてあったのは「TOYOTA」の文字。車メーカーのミシンを使っていたとは。20年以上も経つのにまだ縫えます。一度も故障したこともなく、丁寧に調整して扱えば今も問題なく使えるでしょう。昔の機械は長持ちだと感心しました。
長持ちミシンに感謝しつつも、新しくミシンを買うことにしました。
家庭用で身近にあるのは古いミシンだったので「自動糸通し」なんてものは見たことも使ったこともありません。Amazonでさくっと検索すると「自動糸通し」「自動糸調子」などが標準装備されているミシンが2万円ちょっとで売っています。思わず即座に購入しそうになりました。しかし幸いにも目に見えない何かが、私を踏みとどまらせました。「少し考えてみよう」。ミシンの選び方や機能などを調べてみることにしました。
インターネットと店頭リサーチ
会社帰りにお店を廻って実際にモノを見たり、お店の人の話を聞いたりして得た情報をまとめてみます。ユザワヤ2店舗、YAMADA電気、BIG CAMERA、近所の洋裁店の5店舗をリサーチしました。
ユザワヤには洋裁が好きでミシンの性能や違いに詳しい店員さんがいます。実際に使用してみないとわからない利点やお店の人の個人的好みの話なども聞けるので大変参考になります。ただ、ユザワヤとメーカーの共同開発したミシンを詳しく説明されてかなり買いたくなるので冷静に判断するようにしましょう。
一方、家電量販店ではほぼ誰も寄って来てくれません。他の家電販売の時には積極的な店員さんですが、ミシンに詳しい方はいないのでしょう。遠巻きに眺めているだけで誰も声をかけてはきません。こちらから質問をしても一緒に説明書を眺めることになりそうなので、あきらめて勝手にいろいろ見て来ました。
インターネットでほしいと思えるミシンと同じ機種を店頭で見ることはできませんでした。ミシンは種類が多いけど、店頭に並べてある数がは少なく、またお店での回転率も恐ろしく悪そうなのが一因なのかもしれません。
仕方がないので、同ブランドの同クラスのミシンを見て参考にします。写真で見る質感や大きさなどは、実際の印象とは違うことが多いので、インターネットで購入して「届いてみたら軽くて安っぽい」「小さくて使いにくい」となることは避けたいです。安い買い物ではないですし、長く使用することが多いですしね。
また、インターネットはパンフレットなどには、その機種の売りのポイントしか書いてありません。比べようにも書いていないことが多いのです。確かに販売するのに欠点強調するメーカーはないでしょう。
ミシンは大きく分けて3種類に分類できます。
1)電子ミシン
2)コンピューターミシン
3)職業用ミシン
1)電子ミシン
前面にダイヤルがついていて、ダイヤルを回してステッチを選択するシンプルなミシン。TVも昔はダイヤルを回してチャンネルを選択していた事を覚えている人もいるでしょう。コンピューターを搭載していないので糸調子などは手動。私の自宅のミシンもこのタイプです。最近の電子ミシンは軽さ、大きさ、価格が重視されているようなのでシンプルだけど、丈夫で長持ちするかはわかりません。約1万円前後〜で購入可能。
2) コンピューターミシン
現在の主流ミシン。コンピューターを搭載していて多機能。自動糸調子、自動返し縫いや30種類のステッチや刺繍ができる機能も。電源を入れるとコンピュータが起動するのでプリンター起動のような音がします。約2万〜8万円ぐらいと価格の幅が広く、ついている機能もさまざま。これが迷う原因でもあります。
3)職業用ミシン
工場や工房などでプロの方が主に使用されているミシン。直線のみに特化したミシンなど、単機能の性能をとことん追求しているのでとにかくステッチが綺麗。大量生産や厚地にも耐えうる強いモータを搭載。可愛いステッチ機能などはもちろんついていない。可愛いデザインでもない。見るからに質実剛健の雰囲気を醸し出しているのですぐにそれとわかるでしょう。重くて大きいです。
更にコンピューターミシンは3クラスに分けられます。
1)下位クラスミシン
2)中位クラスミシン
3)上位クラスミシン
1)下位クラスミシン
コンパクトミシンとも呼ばれる、1〜2万円ぐらいで購入できるミシン。文字通り軽めでコンパクト。自動針穴糸調子、自動糸調子がついている場合もあります。
幼稚園グッズやたまに洋服などを縫う場合このクラスで充分かもしれませんが、厚い生地を扱うことが多い場合は厳しそうです。
持ち運びの時の軽さを重視して、気軽に洋裁を初めたい方などに最適でしょう。
2)中位クラスミシン
3万円〜5万円ぐらいのミシン。コンパクトより少し重く大きくなります。自動針穴糸調子、自動針穴糸調子などに加えて、自動糸切り、下糸を簡単にセットできる機能などがついていることもあります。刺繍ができるミシンや、厚地に強い耐久性のあるミシン、ステッチが20種類以上あるミシンなど必要に応じて選べます。
使用頻度が多い人には、自動糸切りなどはとても便利でしょう。
3)上位クラスミシン
5万円以上のミシン。中位クラスと同じか更に大きく重くなる場合もあります。自動針穴糸調子、自動糸調子、自動糸切り、下糸簡単セットなどの機能に加えて、布送りがスムーズになる方式を採用していたり、布押さえの力も布によって変更できたりと更に高性能になります。中位クラスでは物足りない方、とにかく縫い目の綺麗さと多機能を重視される方、大きさや予算は気にならない方はこのクラスが良いでしょう。
8万円以上の最高クラスもありますが、職業用ミシンも買える金額なので、そこまで出すならもう職業用を買った方がいいような気もします。
下位クラスは、機能も機種も限られているのでどのメーカーも大差がなく選び易いかと思います。上位クラスは、機能で選ぶ場合にはほとんどの機能が入っているので、それほど悩まないでしょう。問題は、中位クラス。「この機能があるとあの機能がない」などという微妙な差が出てきます。どの機能を優先するかを考えないと迷宮に入り込みます。
そこで次に性能、機能について書いていきます。
<コンピューターミシンの機能>
・自動針穴糸調子
針穴に糸を通すのはとても面倒ですので真っ先に開発されたのだと思われます。この機能がついているミシンは多いです。くるっと糸をひっかけて、レバーをひと押しすれば針に糸が通ります。通し方も開発されていて、3つのレベルに分けれらるようです。
1. 一般的な自動針穴糸調子
2. 1より少し更に簡単にできるように開発されたもの
3. ブラザーの「スーパー糸通し」 2017年夏の時点では一番簡単なタイプで片手で操作できる糸通し
・自動糸調子
上下の糸の張りの強さを自動で調整してくれる機能。
・自動糸切り
JUKIなどの工業用ミシンは、フットコントローラーのかかと側を深めに踏むと糸が切れる機能がついていて使い慣れると大変便利です。家庭用では、針の右上あたりにボタンがついていて押すと自動でカットしてくれます。いちいち糸切り鋏を出す手間が省けます。上位機種では糸切りができるフットコントローラー対応しているものも。
・簡単下糸セット
ボビンケースは不要でボビンを水平に入れるだけで、縫う前に下糸を取り出さなくても良い機能。ボビンをセットして先端を少しひっかけるだけでもう縫えます。
・6枚、7枚送り歯
布送りが安定して厚地でも薄地でも綺麗に縫い易くなります。
・ボックス布送り
又は、スクエア布送り。メーカーによって呼び方が違う。送り歯を水平に送るので従来の楕円で送るものよりも接触時間が長く安定した布送りができる。
・ステッチ
2重縫い、ジグザグ、飾り縫い、裁ち目かがり、ボタンホール、など30種類ぐらいある機種も。
・文字刺繍
名前などを入れたい人にはとても便利。
・自動返し縫い
セットしておくと縫いはじめと終わりに自動的に開始縫いをしてくれる機能。便利な世の中になりました。
<付属又は別途購入品>
・フットコントローラー
縫い初めに布を離すととずれるのでフットコントローラーがあると便利。
・ワイドテーブル
家庭用ミシンはワイドテーブルなしだと、布の両側が下がるのでずれの原因になります。大物縫いの時は特にあった方が良いでしょう。ちなみにテーブル付き工業用ミシンは平らなのでずれません。
<その他>
・重さについて
軽くて持ち歩きしやすいミシンがほしいという方の為にメーカーは軽めのミシンも作ります。その場合、なるべく鉄を使わずにプラスティックを使うので当然、耐久性が悪くなります。更にミシンは中でモーターが回転するので軽いとぶれやすく、ぶれると振動が大きくなり、振動が大きくなると音が大きくなります。
より安定して耐久性のあるミシンの選ぶ場合には約6キロ以上のミシンが良いようです。実際に使い慣れた人は安定したミシンを好む傾向が強く、販売店でミシン本体を少し押してみたりするようです。
・真ん中の空間について
本体と針に挟まれた真ん中の空間。コンパクトミシンは全体がコンパクトなのでこの幅が狭く、工業用ミシンは広くなっています。中位クラスではメーカーによって2〜3cm違います。広くなる程、本体から針を刺す穴が離れます。離れた位置に正確に安定して刺さるように作らなければいけないので、精度の高さが必要になります。真ん中の空間が広いミシンを作るには高い技術が必要だといえます。
実際に広めのミシンはパンフレットでも、18cm、20cmと書いてありますが標準的な広さの場合はサイズは書いてありません。利点以外はパンフには載っていません。制作物本体が左側になるように通常は縫っていきますが、まれにどうしても制作物を真ん中に通さなければ縫えない事がありますので広い方が作業がし易くなります。
・液晶ディスプレイ
使用中のステッチ番号やスピード、縫い幅、エラーなどを表示。縫い目の長さをデジタルで選びたい場合は必須。小さい液晶ディスプレイでステッチ番号しかそもそも表示されない場合があるので確認が必要です。
後日メーカーと機種について少し追記する予定です。お楽しみに。
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ブラザーB-588 内カマ交換と整備で預かりました。
25年くらい前の電子ミシンです。 この当時は、まだボディがアルミ製で造りが頑丈ですね。
内カマの交換修理でしたが、年数が経っていましたので全体の点検と整備を行いました。
全体に年数のホコリがあり、ブラシと掃除機で掃除しました。
裏のカマの画像です。 掃除を行い注油しています。
内カマです。 右が新しいカマです。 キズが入り正常な縫い目が出ていませんでした。(もう旧型のボビンケースは、受注分を最後に供給打ち切りになるそうです)
針棒・押え棒付近も掃除を行い、注油しています。
試し縫いを行い、上糸が弱かったので糸調子ダイヤルの調整を行いました。 ブラザーのこの当時、製造されたミシンは経年で糸調子が弱くなっている事があります。糸調子バネをネジで締めて強くしています。
ボタンホールの左右バランスがちょっと悪かったので後ろ側の調整ネジで左右バランスを整えました。
この機種はほとんど見たことがありません。
当時、自動糸調子ミシンで10万円を切ったリゼレを沢山販売した記憶があります。 このタイプはリゼレと同じ型で、違いはリゼレがボタンホール2ステップ式が、こちらは全自動に、電源コードがリゼレは差し込み式だったのが、こちらはコードリール式になって違いをだしたいます。
25年くらい経過していますが、整備後、快調に動きだしましたし、縫い目も問題なく縫えるようになりました。 電気系統の故障がなければまだまだ使用できそうです。